前年度までに行った認識調査研究の成果等をもとに,中学生を対象にした循環系に関する学習指導方策を開発し,試行した。得られた知見の一端(下記①②③)を,当該学会・学術誌で公表した。 ①佐藤蓮太・佐々木智謙・杉山雅俊・松森靖夫(2023)「心筋の代謝に関する中学生の認識達成を目指して(その1)-要求される知識・思考等の抽出-」『日本理科教育学会第73回全国大会発表論文集』第21号,235.【要旨】ヒトの心筋の代謝に関する中学生の非科学的な認識等に基づき,その認識達成に要求される知識・思考等(5種類の内容区分について各3項目ずつ,計15項目の知識・思考等)を抽出した。 ②佐藤蓮太・佐々木智謙・杉山雅俊・松森靖夫(2023)「心筋の代謝に関する中学生の認識達成を目指して(その2)-学習指導方策の提案-」『日本理科教育学会関東支部大会発表論文集』第62号,76.【要旨】ヒトの心筋の代謝に関する認識達成に要求される知識・思考等(5種類の内容区分について各3項目ずつ,計15項目の知識・思考等)の育成を目指して,学習指導方策を開発して提案した。 ③佐藤蓮太・佐々木智謙・杉山雅俊・松森靖夫(2024)「ヒトの消化・吸収に関する小学校第6学年の認識状態の分析」『教育実践学研究 :山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 』第29巻,151-160.【要旨】小学校第6学年を対象にして,ヒトの消化・吸収に関する認識状態を明らかにするとともに,得られた結果に基づき,消化・吸収に関する望ましい学習指導のあり方を検討した。
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