研究課題/領域番号 |
20K13977
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
相樂 直子 宮城大学, 看護学群, 准教授 (40850433)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 多職種連携教育 / チーム学校 / 養護教諭 / 多職種連携ワークショップ |
研究実績の概要 |
養護教諭養成機関における多職種連携教育プログラムの開発に向けて、国内のチーム学校に関連する実践(多職種連携実践)、および多職種連携教育に関する実践報告・論文、関連資料等について文献検索を行なった。教育領域における多職種連携実践、及び多職種連携教育に関する文献が少なかったため、領域を保健・医療・福祉に広げ、幅広く検索し整理している。 次に、養護教諭の多職種連携に関する実施状況、および課題を明らかにするため、現職養護教諭を対象としたインタビュー調査の倫理申請を行ない承認された。新型コロナウィルス感染拡大の影響により、本年度中のインタビュー調査は実施できなかったが、今後は感染状況を見ながら、可能な方法を模索しつつ実施する予定である。 最後に、大学における多職種連携教育のスタートアッププログラムとして、試行的にオンラインによる「多職種連携ワークショップ」を実施した。対象は、養護教諭または社会福祉士を志望する大学生とし、参加者には多職種連携について学んだこと、感じたこと、今後学んでみたいことについて、ワークシートにまとめてもらった。ワークシートの分析を行なった結果、多職種連携ワークショップは、異なる職種の基本情報や専門性・強みについて新たに知ることができる場であり、さらに自分の職種を捉え直し、専門性や強みを発見・確認する場として機能していたことが明らかになった。今後は、養護教諭養成機関における多職種連携教育のスタートアッププログラムについて、適切な内容や時期、対象とする職種等、さらなる検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大により、計画していた先進的な取り組みの視察やインタビュー調査、学会発表ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、①教育領域、及び保健・医療・福祉領域における多職種連携実践、および多職種連携教育に関する実践報告・論文、関連資料等の検索を続け整理する、②現職養護教諭を対象にインタビュー調査を行い、養護教諭の多職種連携に関する実施状況、および課題について検討する、③大学における多職種連携教育のスタートアッププログラムの試行を行い有効性や課題について検討する予定である。いずれも、新型コロナウィルスの感染状況に応じてオンラインを活用するなど、計画の変更を検討しつつ実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大により、予定していた先進的な取り組みの視察やインタビュー調査、学会発表ができなかった。次年度は、感染状況に応じてオンラインを活用した研究方法に変更し、必要な機器や分析ソフト等に助成金を当てる。
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