研究課題/領域番号 |
20K13977
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
相樂 直子 宮城大学, 看護学群, 准教授 (40850433)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 多職種連携 / 多職種連携教育 / チーム学校 / 養護教諭 / DX教材 |
研究実績の概要 |
1 養護教諭による多職種連携の実際と課題 養護教諭による多職種連携に関するインタビュー調査の分析について、インタビュー参加者によるメンバーチェック、及び質的研究の専門家によるディブリーフィングを行った。 2 チーム学校の実現に向けた4職種合同多職種連携教育プログラムの評価 看護学士教育の養護教諭教育課程において、4職種(教員・養護教諭・心理職・福祉職)養成課程の学生を対象とした多職種連携教育プログラムを実施し、教育プログラムの効果測定を行なった。教育プログラムは、前年度実施した教育プログラムをもとに、「看護学士課程で養成する養護教諭のコアコンピテンシー」(日本看護系大学協議会養護教諭養成教育検討委員会,2017)、および「学校領域多職種協働ルーブリック」(荊木・森田,2023)との対応を再検討し構成した。教育プログラムの効果測定は、参加者を対象とした①授業における学び・感想、②半構造的フォーカスグループインタビュー、③多職種連携学習状況に関するWeb調査とした。 3 養護教諭教育課程における多職種連携教育のDX教材の作成と活用 養護教諭教育課程における多職種連携教育において活用するDX教材を作成した。教材は、養護教諭の連携先である関係機関の施設・設備の360度ツアー動画、専門職のインタビュー動画で構成した。多職種連携を扱う授業(養護概説・教職実践演習)において本教材を活用し、授業後に受講者を対象とした半構造的フォーカスグループインタビューを行い、多職種連携の学びに教材がどのように役立ったのか、今後の改善点や期待することなどを聞いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症流行により、多職種連携に関するインタビュー調査、研究結果に関するメンバーチェックが予定した時期に実施できず、当初の研究計画を変更したため。
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今後の研究の推進方策 |
養護教諭養成課程における多職種連携教育プログラムは、3回の試行を経て内容のブラッシュアップを図ってきた。今後は、本プロジェクトで検討した「養護教諭の多職種連携の実際と課題」の結果をもとに、教育プログラムの見直しと調整を図り、最終的な教育プログラムの評価を行う。 加えて、多職種連携教育におけるDX教材の活用の可能性と有効性について検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由は、多職種連携教育に関する動画教材を追加し、最終的な教育プログラムの評価を行い、学会等で発表するためである。 使用計画は、以下を予定している。 研究成果の学会発表に関する旅費、参加費:日本学校心理学会(東京)、日本教育心理学会(静岡)、日本コミュニティ心理学会(埼玉)、日本学校保健学会(岡山)、教育プログラム動画教材の編集費用、動画作成用デスクトップパソコンの費用等である。
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