研究課題/領域番号 |
20K13991
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
立石 麻梨子 久留米大学, 医学部, 講師 (40750154)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 海外渡航 / 青年期 / 健康管理能力 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,1.青年期の海外渡航における健康管理能力に関連する要因を明らかにすること,2.健康を決める力であるヘルスリテラシーに着目した包括的健康教育プログラムを開発・評価・社会実装することである. 研究計画として2020年度は,青年期の海外渡航における健康管理に関連する要因についての概念枠組みを構築し,健康管理能力における要因分析調査のための基礎的知見を得ることを目的に,海外渡航を6ヵ月以内に経験した大学生8名,高校生8名程度にインターセプト法または機縁法にて半構成的面接法を実施することを計画していた.
しかし,新型コロナウイルスの感染拡大のため,海外渡航が制限されたことで,6か月以内の海外渡航経験者がいない状況になった.また,新型コロナウイルス感染症のパンデミックは,海外渡航における健康管理に対する個人の考えに影響をもたらしていることは明らかであり,インタビュー調査によって正確なデータがとれるとは言い難い状況になった.よって,今年度は研究の方向性を検討するための資料収集を実施するまでに留まった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大に伴い通常業務に加えて地域や病院における感染制御活動に従事したため,本研究に割くことができるエフォートが低下した.また,海外渡航者を対象にした研究であったため,研究計画の見直しが必要であった.
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今後の研究の推進方策 |
(1)青年期の海外渡航における健康管理能力に関連する要因分析については,新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けるため,研究方法について再考する. (2)新型コロナウイルス感染拡大の状況における各国の海外渡航における健康管理施策について調査する.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大に伴う業務量増加によるエフォート低下や研究計画の見直しが必要なことから、研究費を使用しなかったため。 次年度は、研究計画を見直すため、文献検討を実施して要因調査の方向性を修正した後に、必要な経費を研究費として執行する。
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