研究課題/領域番号 |
20K13992
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
根元 裕樹 東京都立大学, 学術情報基盤センター, 特任准教授 (90805574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地理教育 / GIS / 高校教育 / システム開発 |
研究実績の概要 |
2021年度には、作成したGIS教材を用いて、『地理A』または『地理B』の授業におけるGIS教育の実践を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響や研究協力者の高校教員の転勤に伴い、実際に実践を行うことはできなかった。 新たに研究に協力してくれる高校教員を模索しながら、主にオンラインで複数の高校教員と意見交換をしながら、高等学校地理の授業で扱うべきGISの教育内容について情報を収集した。その結果、『地理総合』の教科書内容を踏まえて、GISのデータ構造を理解できるような教材が必要という意見や、生徒自身が自分で作成したGISデータを掲載できるようなGIS教材が必要であるという意見を得た。また、その過程で、新たな研究協力者を得て、2022年度にGIS教育の授業を協力して行うこととなった。 また、2021年度は、Leaflet以外に地図やGISを学習するための教材の検討も行った。javascriptのD3.jsを用いることによって、Webメルカトル図法以外の地図投影法を用いたGISを作成できることがわかった。また、D3.jsでは、複数の地図投影法間の変換もアニメーションで確認することができるため、理解することが難解な地図投影法の教材として利用できるのではないかと考え、そのGIS教材を作成し、日本地理学会秋季学術大会にて『D3jsを用いた地図投影法学習教材の開発』として発表を行った。 その他、実教出版株式会社の『地歴・公民科資料』にて『『地理総合』開始に向けた高校授業におけるGISの活用方法の提案』として、『地理総合』に向けたGISの活用方法について提案を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症や協力研究者の高校教員の転勤に伴い、研究計画にて想定していた授業における現場実践を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度より『地理総合』が始まるため、刊行された『地理総合』の教科書を確認し、授業案の完成度を高めていく予定である。2021年度に新たに得た研究協力者の高校教員も含めて、GIS教材を用いた授業実践を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
協力研究者である高校教員の所属高校にて、授業実践を予定していたが、新型コロナウィルス感染症や協力研究者である高校教員の転勤の影響により、全て中止になった。また、学会の学術大会で発表することを想定して旅費を確保していたが、これらも新型コロナウィルス感染症の影響で全てオンラインになった。この二つの理由により、当初予定していた機材のレンタルや旅費を使わなかったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、研究のための教材作成や対面授業のための機材の購入のために使用しようと、協力研究者である高校教員と調整中である。
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