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2020 年度 実施状況報告書

異文化理解のための宗教教育:自己認識と他者への寛容性を高める授業モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K14003
研究機関広島大学

研究代表者

デラコルダ川島 ティンカ  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 講師 (30825873)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード異文化間教育 / 宗教 / 文化 / 授業モデル開発
研究実績の概要

2020年度は、コロナ禍により、研究計画の変更が生じた。研究代表者の開発するモデル授業の実施に支障があり、試行的な授業の回数が少なかったが、教職大学院・教育学部での授業を行い、院生・大学生のフィードバックを得ることができた。これらの授業では、教職を目指す、または教員経験のある院生のデータを取得できた。概ね、これまでの研究成果を追認するデータとなっている。平和構築を目的とする授業の中で行ったが、自分たちの文化を再確認しながら、宗教(文化・信仰・慣習)について学習することができた。高校では、広島県内において国際交流プログラムに参加する生徒を対象に同様の授業を行い、効果を確認した。平和構築を目的とする授業の中で行ったが、自分たちの文化を再確認しながら、宗教(文化・信仰・慣習)について学習することができた。この結果から、現在の授業モデルは、高校生に十分活用できると考えられる。
研究代表者は、異文化理解の先進的方法を実施するCEDARセミナーに参加した。この経験は、本研究の授業モデルにいかされている。日本版のCEDARを確立するため、主に広島県内の研究者と共同で作業を進めている。今年度は、CEDARの代表者らと共同でウェビナーを開催した。日本語への同時通訳をし、多くの参加者を得ることができた。この様子は動画におさめられ、一般に公開している。
海外での資料収集を積極的に進めた。スロベニアの教育学研究者とウェビナーを開催し、情報交換を行った。この他、アフリカなど海外の初等教育に関する資料収集を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナ感染症の拡大により、授業モデル開発のための授業の実施が困難であった。しかしながら、広島大学・加計高校などで複数回の授業を行うことができ、学生・生徒からのフィードバックを得て、本研究のデータとすることができた。海外での研究会・学会もほとんど中止となったため、成果の発表の機会が少なかったが、オンラインで研究会に参加したり、セミナーを開催することで学術交流・情報収集を行うことができた。現地での資料収集はできなかったが、当初予定していた計画に近い形で研究を進めることができた。

今後の研究の推進方策

今年度は、引き続き大学や高校でのモデル授業の試行をおこない、授業モデルに修正を加えていく。前年度に、オンラインで海外の研究者と研究会を開催した経験をもとに、海外の研究者との学術交流を発展させる予定である。オンラインでの学会開催事例が増加しているので、当該分野の学会が開催されれば、積極的に研究発表をおこない、同時に論文を作成・投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

昨年度、コロナ禍により、出席予定であった海外での学会が中止となった。また、ヨーロッパでの資料収集・現地見学を計画していたが、出入国が難しい状況にあった。したがって、旅費のほとんどを使用することができなくなったため、次年度使用額に変更が生じた。今年度は、海外学会への参加・海外での資料収集を希望しているが、コロナ感染症の状況によっては、使用計画に変更が生じる可能性がある。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] リュブリャーナ大学文学部/マリボル大学教育学部(スロベニア)

    • 国名
      スロベニア
    • 外国機関名
      リュブリャーナ大学文学部/マリボル大学教育学部
  • [国際共同研究] ボストン大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ボストン大学
  • [雑誌論文] The Authenticity of the Hidden Christians’ Villages in Nagasaki: Issues in Evaluation of Cultural Landscapes2021

    • 著者名/発表者名
      Delakorda Kawashima Tinka
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 13 ページ: 4387~4387

    • DOI

      10.3390/su13084387

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Living with difference: A message from a CEDAR fellow2021

    • 著者名/発表者名
      Delakorda Kawashima, Tinka
    • 学会等名
      “Living with Different Cultures” with Prof. Adam Seligman
    • 国際学会
  • [学会発表] Kako povecati ucno uspesnost in studijske dosezke studentov: primer inovativnosti solskega sistema na Japonskem2021

    • 著者名/発表者名
      Delakorda Kawashima, Tinka
    • 学会等名
      INOVUP Project’s seminar on Innovative Learning and Teaching for Quality Careers of Graduates and Excellent Higher Education
    • 国際学会
  • [図書] Pandemija covid-19 v Aziji: tradicionalni humanizmi, moderna odtujenost in retorike sodobnih ideologij: slavnostni zbornik ob 25. obletnici ustanovitve Oddelka za azijske studije na Filozofski fakulteti Univerze v Ljubljani2021

    • 著者名/発表者名
      Jana S. Rosker, Delakorda Kawashima Tinka, Andrej Bekes, Byoung Yoong Kang, Tea Sernelj, Tamara Ditrich, Klara Hrvatin, Nagisa Moritoki Skof, Mateja Petrovcic
    • 総ページ数
      228
    • 出版者
      Znanstvena zalozba Filozofske fakultete
    • ISBN
      978-961-06-0447-1
  • [備考] Webinar on “Living with Different Cultures”

    • URL

      https://youtu.be/JJqDZTjzt5g

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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