研究課題/領域番号 |
20K14011
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
清水 邦彦 文教大学, 教育学部, 講師 (00827553)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 数学的な表現 / 主体性 / 探究 |
研究実績の概要 |
本研究は、問題解決を行う際に多様な数学的表現を主体的に活用するために、何をきっかけに表現方法が変換されるのかを、理論的かつ実践的(実際の授業のデータの傾向)に提案するための分析の枠組みを構築することであった。本年度は、昨年度に引き続き、第1に、表現方法の変換のきっかけを理論的に明らかにすべく研究する計画をしていた。また、第2に、学校との調整をし、子どもたちの表現活動のデータを収集するための分析の枠組みを検討する計画をしていた。 研究の成果として、理論的な側面からは、研究に対する外部からの指摘に対して、その対応をしている。しかしながら、解決に至っていない。実践的な側面からは、コロナ禍という特殊な状況で、研究のデータの収集の開始をしていたが、学校現場は今だ正常化していない。 このように当初計画していた活動が十分にできていない。これらの原因は、コロナ禍により、様々な要因が重なり、2022年度の研究活動が制限され、結果として、十分に検討することができなかったことが主因である。2022年度は、新型コロナウィルスの状況により、まずは理論部分の指摘の対応を優先しつつ検討を進めた状況である。また、天災ともいうべき新型コロナウィルスの発生により、各種学校で正常にデータがとれるか、また、新型コロナウィルスによる学びの変容に対応するため、本来行う必要のない追加の検討が発生しており、この検討が今後必要である。この点は、2022年度も、特殊な状況のまま授業が行われており、研究の推進がとても難しいということがみいだされた。 2023年度は、新型コロナウィルスがおさまり、通常の授業がなされ次第、研究を推進していく。このように、やむ得なく、研究全体が最低でも概ね3年遅れて遂行される見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予期していなかった新型コロナウィルスによる影響が継続しており、コロナ禍において、各種学校へ訪問してデータを正常に採ることが難しい状況が続いている。多少緩和されたものの、各種学校からの制限もあり、研究への制限があった。加えて、学校そのものに訪問すること自体も難しい。さらに、新型コロナウィルスの流行により、学びが大きく変容したため、新型コロナウィルスの収束後に研究全体の見直しが必要である。このように、新型コロナウィルスに起因する特殊な状況等があり、そのため特殊な授業が続いていて、併せて、新型コロナとの関係による体調不良により、研究が相当程度遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスにより、概ね3年遅れで実施したいと考えているが、今もコロナ禍がおさまるかは不透明である。今年度も、天災ともいうべき新型コロナウィルスが終息しなかった場合は、代替措置として、理論研究を中心に優先して進める予定である。昨年から今現在、理論的な研究について、外部からの指摘に対応している状況である。また、各種学校が通常の状況になるときを待ち、その状況になれば、遅れてではあるが、実践的な研究をできる範囲で遂行したいと予定している。研究の内容も、枠組みの構築に必要なデータの収集を若干調整する可能性がある。また、研究を延長できるようであれば、その対応をしたい。できる範囲での研究推進をしていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウィルスにより、研究が遂行できなかったためである。あくまでも、学校現場での正常なデータを収集できるか、研究再開ができるかを調査したのみである。今も、新型コロナウィルスが収束する気配がない状況である。そのため、使用計画としては、データを採るために、各種学校に入れるか、正常にデータを採れるかの調査費用と、新型コロナウィルスが終息した場合はこれまで計画していた内容を遂行するために活用する見込みである。
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