| 研究課題/領域番号 |
20K14022
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| 研究機関 | 東北大学 |
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研究代表者 |
新見 有紀子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 国際的な学習活動 / 高大接続・連携 / SGH / 海外留学 / 内なる国際化 / グローバル人材 |
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| 研究実績の概要 |
海外留学の促進が国家戦略として進められているが、日本の大学から留学する学生は、大学生全体のわずか数％である上、1ヶ月未満等の短期留学が半数以上を占めている。他方、近年は、大学だけでなく高校においても、留学を含む国際的な学習活動が広がっている。本研究は、国際的な学習活動に関する高大接続を進展させるため、大学での留学経験者に対して調査を行い、高校における国際的な学習活動と大学での留学との関連性を解明することを目的としている。
1年目は、特に以下の点について研究を進めた。
①先行文献の収集・分析：高校段階の国際的な学習活動や、高校卒業以降の留学志向の規定要因に関する先行文献の収集と分析を進めた。高校時代の国際的な学習活動については、高校卒業以降の国際志向を高める上で有効な活動を割り出すために、SGHの実践報告書等にも着目して分析を継続していく。
②アンケートデータの定量的分析：高校段階の国際的な学習活動と、高校卒業以降の留学志向の関連性を明らかにするためのアンケート調査の分析を進めた。その際、国際移動を伴う学習活動（高校時代の海外研修等）と、内なる国際化と呼ばれる国際移動を伴わない学習活動という観点から項目を設定し、分析を行っている。
近年、大学からの海外留学は、1ヶ月未満の短期留学が多く、より長期の留学を促進する必要があることが指摘されていることを踏まえて、高校卒業以降の長期留学を規定する要因についても分析を行っている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
１年目に予定していた高校段階の国際的な学習活動に関する定量的調査の分析を進めているため、おおむね
計画通りに進行していると言える。引き続き先行文献の分析を進め、理論的背景とも関連づけながら考察を深めたい。
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| 今後の研究の推進方策 |
初年度開始したアンケート分析の結果をもとに、今後は学会発表や論文投稿などを行っていく予定である。
その際、引き続き先行文献の収集・分析を進めるとともに、関連理論を検討して考察を深めたい。さらに、高校段階の国際的な学習活動に関する定性的な分析を行い、国際的な学習活動における高大接続という視点からの提言につなげることを目指す。コロナウィルスの関係で、留学等の国際移動を伴う学習活動世界的に停滞していることを踏まえ、ポストコロナにおいても意義のある提言が行えるよう、研究の実施方法についても適宜検討しながら進める。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス拡大の影響で、2020年度に予定していた出張等が行えなかったことと、初年度に購入予定としていた備品等の購入を翌年度に行うことにしたため、次年度に繰り越す必要が出てきた。
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