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2022 年度 実績報告書

小中学生における発達障害特性とソーシャル・キャピタルと抑うつ/QOLとの関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K14043
研究機関帝京平成大学

研究代表者

森 裕幸  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (60848307)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 中学生 / 抑うつ / ソーシャル・キャピタル / 学校環境
研究実績の概要

前年度までの成果より、ソーシャルキャピタル(social capital: SC)妥当性及び信頼性が検証されたSocial Capital Questionnaire for Adolescent Students (SCQ-AS) の日本版を使用し、中学生3549名(男性1750名、女性1779名)を対象に ソーシャルキャピタル(social capital: SC)がASD特性と抑うつの関連に媒介効果があるのかどうかを検証するために、ASD特性を独立変数、「学校SC」を媒介変数、抑うつを従属変数とした媒介分析を行なった。また、ASD特性及び社会性においては性差があることが知られていることから、抑うつに対するASD特性、学校SC効果が性別によって調整されるかどうかを検討するために,調整媒介分析を実施した。その結果、中学生においてASD特性と抑うつの関連に学校SCが媒介することを明らかにした。さらに、学校SCが低い場合にASD特性を持つ男性よりもASD特性を持つ女性の抑うつ症状の程度がより高くなることが示唆された。ここから、中学生のメンタルヘルスと関連が示されている学校SCが、一般人口群のASD特性と抑うつの関連において重要な役割を果たす示唆が得られた。本研究結果は、原著論文としてJournal of Autism and Developmental Disordersに掲載された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] School Social Capital Mediates Associations Between ASD Traits and Depression Among Adolescents in General Population2022

    • 著者名/発表者名
      Mori Hiroyuki、Hirota Tomoya、Monden Rei、Takahashi Michio、Adachi Masaki、Nakamura Kazuhiko
    • 雑誌名

      Journal of Autism and Developmental Disorders

      巻: 0 ページ: 1-10

    • DOI

      10.1007/s10803-022-05687-9

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Autism Spectrum Disorder特性と中学校移行前後におけるQuality of Lifeの関連2022

    • 著者名/発表者名
      森裕幸, 髙橋芳雄, 足立匡基, 中村和彦
    • 学会等名
      日本児童青年精神医学会

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公開日: 2023-12-25  

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