学校場面で自閉スペクトラム症児を対象にセルフモニタリングアプリを用いた研究は、知見の蓄積が不十分であり、日本で使用可能なアプリもみあたらない。これに対し、本研究は、日本の学校場面において高い実施可能性と有効性を兼ね備えたセルフモニタリングアプリを用いた支援を提案した点に独自性がある。 本研究は、Society5.0に対応した特別支援教育のICT化(ICT機器の活用や個別最適化した学習の推進等)を目指す我が国の学校現場に対して、社会的要請に応える創造的な知見をもたらすと考えられる。また、この知見は家庭場面や福祉場面、就労場面での応用可能性も高いことから今後の学術的な波及効果も期待できる。
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