研究課題/領域番号 |
20K14061
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
脇 貴典 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 助教 (60865799)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | コンサルティ・センタード・コンサルテーション / コンサルテーション・プロセス / コンサルティのレパートリー / 概念的変化 / 問題解決 / コンサルテーション・スキル |
研究成果の概要 |
本研究では学校コンサルテーションを受けたコンサルティの概念的変化ならびに支援レパートリーの変容過程の詳細を明らかにした。コンサルテーション・プロセスを通じて、クライアントの問題解決に資する知識やスキルなどをコンサルティに伝えること、コンサルティの主訴や置かれた環境、職業的な危機等を把握・理解し、コンサルティ自身の困難に共感的・支持的な対応を行うことが重要である。加えて、コンサルティ個々の状態に応じた支援を行うことで、教師としての専門性の向上や肯定的な体験が得られる機会へとつながり、これらの過程がコンサルティの概念的変化ならびに支援レパートリーの変容・拡大に寄与すると考えられた。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、学校コンサルテーションのプロセスにおいてコンサルティの概念的変化に関する基礎的な検証を行ったこと、コンサルティ・センタード・コンサルテーションを実施する際のコンサルタントのスキルを抽出できたこと、コンサルティの概念的変化以前に生じていた、コンサルティ自身の内的な変容過程を検討できたことがあげられる。 また社会的意義としては、上述した要点を実際のコンサルテーション場面に応用することで、コンサルタントがクライエントの問題解決のみならずコンサルティ支援の視点をもってコンサルテーションに臨むことが可能になる点に意義があると考えられる。
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