研究実績の概要 |
当該年度については、カンボジア現地で臨床動作法を広め、定着させるための専用テキストブックを制作した。テキストブックは、日本語、英語、クメール語の3カ国で文章を表記し、日本人とカンボジア人の両名が内容を共通理解できるように配慮した。翻訳には、カンボジアの王立大学であるプノンペン大学の教育学、日本語学に精通した大学教員の協力を得て行なった。現時点で原稿を完成させており、今後は印刷作業を進めてテキストの完成となる。以上のテキストは完成後に、現地に持参し、それを用いた研修会を実施し、研修効果にどのように作用したかを検証する予定である。 第二の研究活動として、肢体不自由者における臨床動作法のメンタルヘルス的な機能について研究を行った。上記の研究は日本人の肢体不自由者にインタビュー研究を行い、臨床動作法の適用から身体的問題と睡眠障害の改善に至るまでのプロセスモデルを作成し、論文としてまとめた。以上の論文は海外の学術雑誌に掲載された。(Harada, S., Ueda, A., Morizane, M., Sato, S., & Nakano, K. (2021). A Process Model for Improving Sleep through Clinical Dohsa Hou: The Subjective Experiences of Patients with Cerebral Palsy. Mental Health & Human Resilience International Journal, 6(1),https://medwinpublishers.com/MHRIJ/volume.php?volumeId=451&issueId=1329)
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