研究課題/領域番号 |
20K14073
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
立田 瑞穂 龍谷大学, 社会学部, 講師 (50826154)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 知的障害 / ライフコース / Quality of life / 国際比較 |
研究実績の概要 |
本研究では、知的障害者のライフコースとQuality of life(QOL)の特徴や支援の課題を明らかにする。2022年度は、国内においては、知的障害者(以下、本人)28名とその親から協力を得て、インタビュー調査を実施した。協力者には、知的障害が重度の人を約半数含み、本人からは部分的に回答が可能だった場合を含め14名から回答を得た。分析の途中経過として、18歳~40代の子を持つ13名の親の語りについて、子の学校時代の経験に焦点を当てて分析を行った。学校選択や入学後の環境要因(教師、クラスメイト、学校文化など)は、肯定的、否定的な経験の違いにつながっていることを明らかにした。 国外調査は、COVID感染拡大防止措置等の状況を鑑み、オンライン調査を実施した。オーストラリアからは、本人5名と親1名の協力を得ることができた。デンマークについても、調査協力先との調整を続けたが、オンライン調査の協力者を得るには至らなかった。中間報告として、2022年10月に開催された特別ニーズ教育学会にて口頭発表を行った。また、2023年5月に行われるNordic Network on Disability Researchでの学会発表を予定している。 これら調査と並行し、過去の研究で得たデンマークなど各国のインタビューデータの見直し、分析作業を行い、3月末のデンマーク渡航に向けて調査準備を進めた。また、共同研究者らと対面やメール等で、調査や分析の方針について議論した。国連障害者権利委員会の総括所見も踏まえ、教育を受ける機会、仕事や住まいなどの選択についての本人や親の経験をQOLとの関連で検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度はオーストラリア、デンマークに渡航してのフィールド調査が実施できなかった。オンライン調査として一部実施したが、現地で協力者や関係者と直接コミュニケーションを図っての研究活動は実施できなかった。このため、次年度への研究期間延長を申請した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、デンマークに渡航し、フィールド調査を実施する。また、オーストラリアについて、データ分析上協力者を増やすことが望ましいため、訪問しての調査を検討している。また、共同研究者とのフィールドワークや研究内容の発表なども実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国外での現地調査が困難であったため、旅費を中心に次年度使用額が生じた。そのため引き続き次年度も、現地調査やデータ分析、発表など調査に要する金額に使用する予定である。
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