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2020 年度 実施状況報告書

教育のオンライン化支援に関する基準枠組みとFDプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K14078
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 塁  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (50755816)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードFD / オンライン学習 / オンライン教育
研究実績の概要

オンライン学習の需要や重要性が近年増しており,教員には教育の質の高いオンライン化が求められるが,オンライン学習に関する多数の知見を独自に調査および選定し,効果的に適用するのは困難である.そのため,教育のオンライン化に関する支援(FD: ファカルティ・ディベロップメント)が必要だが,支援に関する体系的な知見は得られていない.
そこで,本研究では,教員による教育の効果的なオンライン化を実現するために必要な支援内容が体系的に示された基準枠組み(フレームワーク)を開発すること,およびその枠組みに基づいたオンライン型のFDプログラムを開発および実施し,その有用性を評価することを通して、質の高いオンライン学習の幅広い提供に貢献することを目指す.
本年度に関しては,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応が急遽求められ,基準枠組みの開発を行う前に,必要なオンライン FD プログラムを実施することとなった.具体的には,Web 会議システムである Zoom を用いた授業の実施方法,動画やテキストを用いたオンデマンド型授業の実施方法,学生のネット環境に応じた通信量への配慮方法,動画の作成・編集・公開方法,オンライン授業で利用できるツールの使い方など多様なトピックを取り扱った.
本年度は,COVID-19 対応やプログラムの実施に多くの時間と労力が費やされたため,基準枠組みの開発が十分でなかったが,来年度は,先行研究の知見に加えて,これまでの実績・経験知もふまえて,基準枠組みを開発し,その枠組みに対応した FD プログラムの設計を行うことを予定している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は,COVID-19 対応やプログラムの実施に多くの時間と労力が費やされ,基準枠組みの開発が十分でなかったため.

今後の研究の推進方策

来年度は,先行研究の知見に加えて,これまでの実績・経験知もふまえて,基準枠組みを開発し,その枠組みに対応した FD プログラムの設計を行うことを予定している.

次年度使用額が生じた理由

COVID-19 の対応に追われ,FD プログラムの実施はできたものの,基準枠組みを開発することが難しかったこと,海外出張などが全てキャンセルになったことなどから今年度の支出がなかった.次年度にて,基準枠組みの開発,それに対応した FD プログラムの開発を行う予定で,その際に書籍費,教材作成に関わる謝金,委託費などで支出予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 図書 (2件)

  • [図書] リフレクションを可視化する ティーチング・ポートフォリオ・チャート作成講座【Web解説動画付】2021

    • 著者名/発表者名
      栗田 佳代子、吉田 塁
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      医学書院
    • ISBN
      9784260044776
  • [図書] 学習評価ハンドブック2020

    • 著者名/発表者名
      エリザベス F バークレイ著、クレア ハウエル メジャー著、東京大学教養教育高度化機構アクティブラーニング部門監訳、吉田 塁監訳
    • 総ページ数
      416
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      9784130513531

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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