研究課題/領域番号 |
20K14090
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研究機関 | 公立諏訪東京理科大学 |
研究代表者 |
尾崎 剛 公立諏訪東京理科大学, 工学部, 講師 (80712158)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | PBL / 学習分析 / 遠隔会議システム / 授業改善 |
研究実績の概要 |
本研究は、実社会でのプロジェクト活動をプロジェクト基盤学習(PBL)に反映し、複数の大学に所属する専攻の異なる学生が参加するPBL(大学横断PBL)を実践し、より高い学習成果を得るための学習システムを確立することを目標としたものである。今年度は、2つの大学から25名の学生が参加する6ヶ月を期間とする大学横断PBLを実施した。このPBLでは、専攻や学年、性別などに偏りが無いように5人一組でグループを構成し、遠隔会議システムを用いたミーティングやインターネット上で調査を行い分析するなどのプロジェクト活動を行った。プロジェクトはそれぞれ別のテーマに取り組み、各グループに一人指導教官がつき、活動に対する助言や技術指導などを行った他、学生たちが自主的に活動が行えるように指導した。全体ミーティングを3回行い、最後のミーティングでは活動の最終報告を行った。 大学横断PBL実施後に参加した学生に対し、成功要因と学習成果に関するアンケート調査を行い、PBLの成果の分析および授業改善のための基礎データを取得した。このデータを作成した成果分析システムで分析した。その結果、テーマによる学習成果の違いは見られず、また、単一の学部からなるメンバーで実施したPBLと比較して、学習成果の一部が低下することがわかった。 遠隔会議システムを用いたPBLの成功要因と学習成果を分析した上記の結果について、日本教育工学会2021年春季全国大会において報告した他、論文誌「Educational technology research」にて論文が採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた実施方法とは異なるが、本研究の主眼である大学横断PBLを実施することができた。これにより大学横断PBLの学習成果に関する知見を得ただけでなく、今後の分析に必要なデータを得ることができた。研究成果について論文が採択された他、学会での研究成果報告ができた。 以上より、研究はおおむね順調に進展していると自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は大学横断PBLを実施した場合に学生の専攻によって得られる学習成果に違いがあるのかを分析する。このために引き続き大学横断PBLを実施し、データ収集および分析を行う。また、専門知識の習熟度に関する調査を行うために、専攻ごとに異なる調査紙を作成し、その妥当性について検証を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大により、発表を予定していた学会がオンライン開催や中止となった他、購入を予定していた物品の発売が延期になったことから、次年度使用額が生じた。 次年度は当初請求した助成金と生じた次年度使用額を合わせて、本研究実施に必要なPCやマイク,スピーカーなどを購入する物品費(80万円)、成果発表のための学会参加・研究協力学生の旅費(50万円)、その他学会参加費や通信費など(25万)に使用する。
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