研究課題/領域番号 |
20K14103
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
星野 実 大阪電気通信大学, 工学部, 特任教授 (40648961)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 金型設計製作 / ネットワーク / ワーキンググループ方式 |
研究実績の概要 |
本研究が対象としている学生金型グランプリに参加するために「地域連携ものづくりプロジェクト」(以下プロジェクト)を立ち上げた。プロジェクトは、不足する設備や製造ノウハウを補完する体制を構築し金型造りを実現させる。しかし、コロナ禍から、ICTやクラウドコンピューティングの利用による共同設計やデータ共有、金型構造のダウンサイジングとモジュール化から宅配便での受け渡しによる共同製作とし、できるだけ対面にならないように研究を進めた。これに基づいた、プラスチック射出成形用金型製作の技能・技術分析による教材開発および教育訓練の検証を実施することにした。 第14回(2021年9月~2022年4月)学生金型グランプリでのプラスチック成形用金型の設計・製作・射出成形をネットワークを利用した共同製造を行なった。その過程において生産工程を分解し、作業の最小単位である要素作業の分析をした。そして、熟練技能者である金型グランプリの審査員やグランプリに参加している先端技術者に要素作業の優劣を指摘して頂いた。それと並行して、現在実施しているワーキンググループ方式による教育訓練での生産工程を分解して要素作業を分析している。 これらのネットワークやワーキンググループ方式による設計製作方法を研究発表講演会や論文として投稿して発信できた。また、昨年残してしまった金型の分解・組み立ての作業要領の作成については、一歩進んで教材を作成したうえで、教員・職業訓練指導員研修を実施できたことにより、本来の予定を上まわることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年遅れてしまった金型の分解・組み立てについて、教材を作成したうえで研修を実施できた。また、複数の研究発表や論文を採択されている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに作成した教育訓練教材をプロジェクト方式教育訓練に使えるように金型の設計から完了までの工程としてまとめる。それを教育訓練に使用して効果を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、研究発表会・研究協力者との打ち合わせ等、対面ではできずリモートとなったため旅費が発生しなかった。また、共同研究も制限された。次年度は、今年度実施できなかった研究発表、研究協力者との意見交換、学外との共同研究を実施する。
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