金型生産技術者の育成ニーズが高まる中、高等教育機関では金型製作に必要な職業教育が重視されず、カリキュラムや教材が整備されていない。また、金型製作に関する技能・技術・知識を習得させるための理論に裏付けられた教育体系も確立されていない。このため金型製作に関する教育が不十分であり、根幹をなす技能・技術が失われかねない危機的状況に陥っている。そこで、技能要素と技術要素に着目した。暗黙知である技能要素を分析するとともに形式知である技術要素を整理して体系化した。そして、教材に落とし込み、教育訓練に結び付けた。このことが、金型生産技術者育成の実現、及び若年者への技能伝承モデルになることを示した。
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