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2020 年度 実施状況報告書

VR支援設計「VRAD」演習プログラムの構築とその効果の実証

研究課題

研究課題/領域番号 20K14105
研究機関岡山理科大学

研究代表者

馬淵 大宇  岡山理科大学, 工学部, 講師 (50757458)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードVR / ヘッドマウントディスプレイ / CAD / BIM / 設計教育 / 建築 / デザイン
研究実績の概要

本研究は、従来のCAD(コンピュータ支援設計)教育からBIM(建築情報モデリング)+ VRAD(VR支援設計)教育への移行を目標に、【VRAD演習プログラム】の新規構築とその効果の検証を目的としている。
2020年度は、申請書の研究実施計画に基づき、下記の2項目において成果を得た。
(1)【VRAD演習プログラム】の策定:大学で開講されているCAD演習系講義に対して、【VRAD演習プログラム】を策定し、2021年度シラバスを改訂した。【VRAD演習プログラム】は、半期15回のCAD演習系講義の後半の5回で計画した。具体的には、5回の講義を通して、学生がVRを自在に活用し、BIM上のデジタルモデルを「体感的」に「確認・操作」することで、「等身大」での建築設計を可能にするプログラムとした。また当該講義は、2020年度段階でCADからBIMへ演習内容の移行が完了しており、2021年度からもVRAD演習以前にBIMを学生が習得している状況が構築できている。
(2) VRAD演習環境の整備:2021年度から【VRAD演習プログラム】を運用するにあたり、VRAD演習が可能な環境の整備計画を策定した。当初、大学に既に設置されたコンピュータ実習室のPCに、VR提示装置と外付けGPUの軽微な機器を増設して研究を開始する計画であった。しかしながら、研究開始後、既存PCに当初予定していたGPUを拡張することが困難であることが判明した。そのため、①廉価で高性能なノートPCを新たに10台程度購入し、②新たな演習場所を確保した。また、③演習自体をグループワークに切り替えることで、当初の予算内で研究が完了できるよう大規模な計画変更を行なった。
以上2項目を達成したことにより、2021年度から仕組み上、【VRAD演習プログラム】の運用の見通しがたった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルスの影響により、通常業務の過多が発生し、当初予定していたほど十分な時間を確保できなかった。また、当初予定していたVRAD演習環境の整備計画に大幅な変更が必要になった。以上により、VRAD演習環境の整備に不十分な部分が残り、VR学習スキームの調整作業に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

2021年度は、2020年度に策定した【VRAD演習プログラム】とVRAD演習環境の整備計画をもとに準備を進め、2021年12月からの運用(1回目)を目指す。具体的には、下記の3項目により実施する。
(1) VRAD演習環境の整備:VRAD演習環境の整備計画をもとに、必要な装置を全て購入・整備し、運用可能な状態を整える。
(2) VR学習スキームの調整:VR学習スキーム「スケトレ」(平成28年度採択の科学研究費助成研究)を、【VRAD演習プログラム】の一部として運用できるように調整する。スケトレは、建築分野において習得が重要な寸法感学習を、VR上で繰り返し訓練できるようにした教育スキームである。
(3)【VRAD演習プログラム】の運用(1回目):「CAD/CG演習Ⅱ」をモデル講義とし、【VRAD演習プログラム】を運用する。運用は、2021・2022年度の計2回行う。2022年度に、【VRAD演習プログラム】の適切な改善が行えるよう、1回目の運用方法を検討する。特に、2020年度に予期せず生じたVRAD演習環境の整備計画の大幅な変更に伴い、グループワークによる演習に切り替える必要があることに注意する。

次年度使用額が生じた理由

理由:新型コロナウィルスの影響により、出張ができなかったり、会議がオンデマンドに切り替わったりすることで、当初計画していた旅費等の支出がなくなったため。
使用計画:VRAD演習環境の整備に大幅な変更が必要になり、新たな追加設備が必要になったため、お主に物品費用として使用する計画である。

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公開日: 2021-12-27  

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