本年度の主な成果は以下のとおりである。1) 研究2の成果が「International Journal of Science Education-part A」に論文採択された、2) 研究3の一部の予備的な調査結果を2022年科学教育学会研究会で口頭発表し、ベストプレゼンテーション賞を受賞した、3) 研究3の全データの分析を完了し、現在論文執筆を進めている。
また、研究期間全体を通じて、以下の3つの研究課題を設定していた。すなわち、研究1:「科学離れ」の質的分類、研究2:「科学嫌い」への変容プロセスの解明、研究3:科学以外の活動への興味の向上が科学への興味の減衰に与える影響の検討である。研究1はESERA2021で発表され、プロシーディングスに採択された。研究2は「International Journal of Science Education-part A」に論文採択された。研究3に関しては、一部のデータを使用して2022年科学教育学会研究会で口頭発表し、ベストプレゼンテーション賞を受賞した。現在、全データの分析を完了し、論文投稿準備を進めている。さらに、この分野でよく用いられる尺度を集め、データを収集し、ASERA2021にて口頭発表、そして2021年科学教育学会研究会で追加データも併せて発表し、ベストプレゼンテーション賞を受賞した。また、今後の研究発展に有益と考えられる尺度の開発も行っており、データ分析は完了し、現在論文投稿の準備を進めている。以上のように、本研究期間では、当初設定した3つの研究課題にとどまらず、発展的な研究にまで結びつけ、成果報告を続け、複数の賞を受賞した。
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