研究課題
若手研究
本研究では,理科教師を目指す学生の教育実習における省察の実態について,「語ること」と「書くこと」の2つの観点から事例分析した。「語ること」については,変容的学習の視点から省察の実態を解明した。「書くこと」については,命題とモダリティの観点から知識構築の実態を解明した。また,理科授業観の自覚化を促すための活動を実施した。分析の結果,その活動は学生たちの理科授業観を促す上で有効であることが示唆された。
科学教育
国際的に,養成段階における教師教育は経験からの学びにシフトしているが,我が国の理科教師教育研究の領域では,その方法の検討に寄与するような知見の蓄積が少ない。その中にあって,本研究は,とりわけ理科教師を志望する学生の教育実習における省察の実態について,「語ること」と「書くこと」の2つの観点から事例的に解明した点,理科授業観に焦点化してその自覚化を促す方法を考案し,その有効性を示唆した点に意義がある。