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2021 年度 実施状況報告書

再評価による感情制御の経験が評価コンピテンスの形成に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K14133
研究機関鹿児島大学

研究代表者

榊原 良太  鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (80778910)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード認知的評価 / 感情制御 / 評価コンピテンス
研究実績の概要

中学生を対象とした縦断調査のうち、1回目と2回目を予定通り実施した。調査は保護者がモニター登録をしている調査会社を通じて実施し、初回540名のデータが得られた。感情制御の尺度としては、再評価と抑制の測定が可能なERQの児童版を、また認知的評価にについては、児童用認知的評価測定尺度をそれぞれ使用した。今後も継続して調査を実施していく予定であるが、併せて2時点のデータを使用した試験的な分析も行っていく予定である。
また、本研究の重要概念となる認知的感情制御の知見を得るため、日本語版認知的感情制御尺度の改訂版を作成し、その信頼性・妥当性の検証を行った。調査はオンライン調査会社を通じて実施され、既に分析ならびに論文化が完了している。改訂版は原版よりも信頼性・妥当性ともに向上していることが確認され、また原版や他の翻訳版と同様に、特定の項目の因子負荷量が低く、尺度項目そのものに改良・削除の必要があるものが存在していることなどが示された。
上述のように、2022年度も中学生を対象とした縦断研究を引き続き実施していき、適宜データの予備的な分析を行っていく予定である。併せて、認知的評価や感情制御に関する先行研究のレビューを広く行っていき、結果の解釈に活用するとともに、既存のモデルの改良や新たな理論構築などを試みていくことを考えている。さらに、最終年度の調査が滞りなく実施できるよう、調査計画や使用尺度、分析手法についても確認を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに縦断調査が実施されており、また改訂版尺度の論文化が完了したため。

今後の研究の推進方策

縦断調査を確実に実施していくことが第一であるが、併せてより良い分析手法に関する情報収集や、先行研究のレビューを継続して行っていく。

次年度使用額が生じた理由

4円分の使途が見つからなかったため。適宜次年度の物品購入などに充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Revision and Validation of the Japanese-version Cognitive Emotion Regulation Questionnaire: Psychometric properties and measurement invariance across gender.2022

    • 著者名/発表者名
      Yuhei Urano, Ryota Kobayashi, Ryota Sakakibara
    • 雑誌名

      Cogent Psychology

      巻: 9 ページ: -

    • DOI

      10.1080/23311908.2022.2064790

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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