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2023 年度 研究成果報告書

サイコパシーの関係継続行動における判断基準の心理・神経メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14135
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関大阪大学 (2021-2023)
高知工科大学 (2020)

研究代表者

仁科 国之  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 助教 (70843233)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードサイコパシー / 互恵性
研究成果の概要

近年、サイコパシーも相手との将来性を考慮して行動することが明らかになりつつある。しかし、サイコパシーが対人関係の継続をいかなる基準で決定しているかは不明なままである。本研究では、関係継続の基準が相手からの返報の期待、つまり互恵性の期待であるとの仮説を立てた。実験の結果、サイコパシーは互恵性の期待に応じて内集団に対して協力的に振る舞う傾向があるということが明らかになった。

自由記述の分野

社会心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

サイコパシーは自己中心的で自己利益を追求する特徴を持つことから、相手との関係性における将来性を考慮せず、短期的な自己利益最大化を目指した行動をすると考えられてきた。本研究では、サイコパシーであっても互恵性の期待に応じて内集団に対して協力的に振る舞うことを明らかにした。つまり、サイコパシーは長期的な自己利益を追求するために戦略的に振る舞うことができる可能性を提示している。本研究課題の結果がサイコパシーはなぜ長期的な関係継続が困難であるのかという問題を解決するための一助となることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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