研究課題/領域番号 |
20K14142
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
下田 麻衣 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 講師 (70746015)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自己制御 / 目標追求 |
研究実績の概要 |
令和4年度は,長期目標追求場面に焦点をあて,本研究で作成した目標・誘惑両立方略の使用状況及び有効性について検討を行った。主に本研究では,1)長期目標とそれに対する誘惑間の葛藤を経験した際に,人が目標・誘惑両立方略の下位方略をどのように使用しているのか,2)目標・誘惑両立方略の使用状況と目標関連行動や目標の進展との関連について検討を行った。 調査の結果,1)目標・誘惑両立方略の3つの下位方略(「誘惑充足調整方略」「目標優先・誘惑回避方略」「誘惑へのコミットメント調整方略」)間にはそれぞれ正の関連がみられた。この結果から,目標・誘惑両立方略を日頃から使用している人は,単一の方略のみを重点的に使用するというよりも,むしろ3つの下位方略をそれぞれ状況に合わせて使い分けている(ときには複数の方略を併用している)可能性が示唆された。 2)3つの下位方略と目標関連行動の頻度,目標の進展間にはそれぞれ正の関連がみられた。この結果から,目標・誘惑両立方略を多く使用しているほど,目標関連行動の頻度や目標の進展が高いことが示された。2)の結果については,目標・誘惑両立方略が目標追求にポジティブな影響を及ぼす可能性を示唆するものであると考えられる。ただし,本研究では両者の関係の因果関係については明らかにできていない。次年度は実験手法を用いることで,両立方略の有効性についてより詳細に検討する。 今年度の研究成果については論文としてまとめ,投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は所属の変更等により,目標・誘惑両立方略の使用状況や有効性についてオンライン調査で検討することはできたものの,実験や介入等による検討をすることはできなかった。そのため,想定していたほどには進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は実験や介入等による検討を進めるとともに,引き続き研究成果を論文としてまとめて公表することを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は実験や介入等の検討を行わなかったため,人件費・謝金の予算が未使用となった。この未使用分は,次年度の実験や介入等による検討で使用する予定である。
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