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2020 年度 実施状況報告書

成人期未婚者のライフコースにおける恋愛の位置づけと支援可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K14162
研究機関東京未来大学

研究代表者

仲嶺 真  東京未来大学, モチベーション行動科学部, 特任講師 (70812056)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード恋愛 / 結婚 / 結婚活動 / 婚活 / ライフコース / 成人期
研究実績の概要

本研究では,成人期未婚者のライフコースにおいて,恋愛がどのように位置づくのかを明らかにした上で,その位置づけを支援することによって,自分にとって望ましいライフコース設計および主観的幸福感の向上につながるのかを検討することを目的としていた。
この目的を検討するため,1年目は,2つの研究を開始する予定であった。研究1では,恋愛が自分の生活領域の中でどのように位置づくのかを検討するために,フォーカス・グループ・ディスカッションを用いて,研究協力者の恋愛や結婚に対する価値観や恋愛と結婚との関係を明らかにすることを目的としていた。研究2では,恋愛が自分の人生(ライフコース)の中でどのように位置づくのかを検討するために,生活史調査を用いて,研究協力者の過去の恋愛経験あるいは恋愛観や,現在の恋愛経験あるいは恋愛観,将来の恋愛観や結婚観を明らかにすることを目的としていた。
しかし,1年目は,新型コロナウイルスの影響により,集合型調査および対面式調査が不可能であった。そのため,1年目は,新規に調査を開始する代わりに,研究計画の練り直し,および,本研究の発端となったこれまでの研究のデータ分析・論文発表を行った。
研究計画の練り直しに関しては,今後,新型コロナウイルスが収束しなかった場合を考慮して,ブログやTwitter等の発言に基づいた内容分析により,当初の目的を達成しうるような調査計画を模索している。現段階では,結婚活動をしている(していた)人のブログを用いて,彼らが恋愛と結婚をどのように位置づけているのかを検討する調査計画を構想している。
これまでの研究のデータ分析および論文発表に関しては,一部のデータの分析および論文発表を行った。現在,1本は論文として刊行されることが決定し,別の1本については投稿準備中である。残りのデータも引き続き,分析および論文発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により,調査をまったく実施できなかったため。ただし,すでに取得していたデータに関しては,分析・発表を行った。また,遅れを取り戻すべく,当初の目的を達成しうる,新型コロナウイルスに影響されない別の調査方法を模索している。

今後の研究の推進方策

1年目は新型コロナウイルスにより,まったく研究を実施できなかった。今後もこのような状況に陥る可能性を想定し,2年目以降は,当初の目的を達成しうる,まったく別の研究方法に変更する予定である。
具体的には,研究1および研究2で検討予定であった,恋愛が自分の生活領域の中でどのように位置づくのか,および,恋愛が自分の人生(ライフコース)の中でどのように位置づくのかについての検討を,ブログを利用した内容分析によって行う予定である。結婚活動をしている(していた)人のブログの数カ月分を対象に,恋愛に対してどのような価値づけを行っているのか,および,そのような価値づけがどのように変化しているのかについて検討する予定である。分析方法は現在,検討中である。
また,研究3では,そのような位置づけを支援する方法の開発を目的としていたものの,その際に比較対象として使用予定であった,コミュニケーションスキル・トレーニングは,1年目に行ったデータ分析・論文発表の際に,むしろ当事者の苦痛を生み出す可能性が示された。したがって,比較対象としてどのような方法を利用するかについて今後検討するとともに,本研究で開発予定であった支援法は対面での実施を想定していたことから,この点(対面での実施は可能なのか,あるいは,非対面式の支援法を開発する必要があるのか,はたしてそれは可能なのか)についても,今後の検討が必要である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響により,国内・国際学会参加ができず,また,調査も実施できなかったために,調査関連の費用(備品,人件費,謝金等)も使用しなかったため。来年度は,研究計画を練り直したことにより,その調査計画のための参考資料費用,および,データ分析関連費用,論文発表用の費用に当てたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Challenges marriage-hunting people face: Competition and excessive analysis2021

    • 著者名/発表者名
      Shin NAKAMINE
    • 雑誌名

      Japanese Psychological Research

      巻: 63 ページ: 未定

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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