• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

親の期待に対する子の意味づけと適応の変容プロセス:混合研究法を用いた国際比較研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K14163
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

春日 秀朗  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70760239)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード親からの期待 / 青年期 / 親子関係 / 精神的健康
研究成果の概要

本研究課題では、以下の2つの成果が得られた。一つ目は、親からの期待が問題になるときの要因の一つは、全体的な親子関係の良し悪しというよりも、子どもが親から承認され、応援されているという感覚が得られないことであった。二つ目に、親からの期待に対する否定的な行動をとることは、子ども自身にとっても後悔の対象であり否定的に受け止められがちであるが、キャリアを主体的に決定しているという感覚によって否定的な受け止め方が低下することが示された。以上から、親からの期待を巡る問題を子どもの視点から解決する際には、親からの承認を得られなかったことへの納得、キャリアの主体的決定感の養成が重要である。

自由記述の分野

発達心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来は、親の期待が子どもにとって問題となるときには親が変わることの重要性が指摘されることが多く、子ども自身がどのように受け止めているのか、また子ども自身が実行可能な対処は何があるのかについてわかっていることは少なかった。本研究では、子どもが親から否定されず、承認されたという感覚が子どもにとって重要であることを抽出することで、期待が問題となるメカニズムの一端を明らかにするとともに、主体的に物事を決定したという感覚の養成という、子ども自身の認知的傾向の獲得によって問題の解消・低減が可能であることを明らかにし、総合的なモデルを作成した点に本研究の意義がある。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi