研究課題/領域番号 |
20K14182
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒井 穂菜美 東京大学, 相談支援研究開発センター, 特任助教 (60846153)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 社交不安 / 不安 / 学生相談 / 大学生 / 集団療法 |
研究実績の概要 |
大学学生相談における科学的エビデンスに基づいた援助プログラムの導入は少ない。本プロジェクトでは、学生相談における、シングルセッションプログラムの実用性を確認し、社交不安の軽減および予防効果を検証することを目的としている。 本年度は国立大学の学生相談所にて、グループプログラムの枠組みで、本プログラムを実施した。プログラム実施にあたり、学生相談現場での実施上の留意点や注意点等について、学生相談支援の専門家7名で協議を行い、プログラムの改変を行った。当該大学の学生相談所では、2022年度から現在までに、本プログラムを累計4回実施し、合計32名の学生が参加した。いずれの実施回においても、ワークショップへの満足度は高く、学生相談現場での本プログラムの実用性が示された。また、参加者のプログラム参加前後での社交不安の得点は改善傾向にあった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度および第2年度までは新型コロナウィルス感染症拡大が続いた影響により、当初の計画の遂行が困難な時期があった。しかし昨年度以降は、対面にてプログラム実施対応を行ったことにより、研究全体の進捗はおおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、これまで蓄積したデーターの公表作業をすすめ、当該プログラムの大学における学生相談での実用化を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究実施初年度および次年度に新型コロナウィルスの影響があり、研究計画の進捗が滞った。そのため、次年度使用額は、最終的な研究成果の公表のための費用として計上した。
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