研究課題/領域番号 |
20K14184
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
柚木 颯偲 金沢大学, 医学系, 博士研究員 (60867133)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 主観的認知障害 / 軽度認知障害 / ストレスマネジメント / ストレス / 認知症予防 |
研究実績の概要 |
本研究は、ストレスマネジメントによってストレス反応を低減させることが、認知機能を改善させるかどうかを明らかにすることを目的とし、ストレスマネジメントプログラムによる介入群と非ストレスマネジメントプログラムに参加する対照群のいずれかに1:1で割付を行うことによる単盲検ランダム化比較試験である。調査対象地域在住の高齢者に対して本研究への参加者募集を実施する予定であったが、2021年度時点では新型コロナウイルス感染症拡大のため、計画遂行が困難であった。そこで成人男女を対象に、ストレス反応が認知機能に及ぼす影響について予備調査を実施した。予備調査では21名(男性10名、女性11名、平均年齢23.9歳)対して、ストレス反応の指標として唾液コルチゾール測定、認知機能検査としてCambridge Neuropsychological Test Automated Batteryに含まれる視空間性ワーキングメモリ課題であるSpatial Working Memory (SWM) を実施した。その結果、唾液コルチゾール値が中央値より高い群(高群, n = 10)は中央値より低い群(低群, n = 11)に比してSWM課題におけるエラー数が有意に多かった (p = 0.034)。本予備調査結果より、ストレス反応の高さが遂行機能に影響を与えている可能性が示唆された。次年度以降は新型コロナウイルス感染対策に留意しつつ本調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、調査対象地域を訪問することができなかったことにより調査実施計画に遅れが出ているが、予備調査を行い調査準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は感染対策に留意しつつ調査地域訪問を再開し、参加者リクルートを実施予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大により調査実施が困難であったが、2022年度以降に調査実施を計画している。
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