• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

母親学級ベースの虐待予防プログラムの開発と効果検討ー愛着の世代間伝達に着目してー

研究課題

研究課題/領域番号 20K14186
研究機関浜松医科大学

研究代表者

福元 優子  浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (80869090)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード母親学級
研究実績の概要

産後2週間健診で来院した産褥婦を対象に研究の趣旨を紙面にて説明し、同意を得られた産褥婦を対象に1ヵ月健診で来院時インタビュー調査を実施、指標となる質的データの収集を行った。インタビュー内容は「①被養育体験」「②親との関係性」「③親のイメージ」「④自身の母親像」「⑤現在の育児について」「⑥育児観・信念」「⑦育てられ方が自身の育児にどのように影響していると考えているか」をもとに聴取した。データの収集は、半構造化面接を用いて行い録音し、面接時間は60分程度行った。対象者数は、理論的飽和に達すると想定される20名を対象に行った。得られた質的データをグラウンデッド・セオリー法を用いて解析を行っているがデータ分析に時間を要している。今年度も引き続きトランスクリプトを作成後、①オープン・コーディング、②軸足コーティングとカテゴリー・グループの析出、③析出されたカテゴリー・グループ間の関連性の検討、④図式化、というプロセスで分析を行う。「被養育体験」「IWMについて」「虐待の心理教育」「愛着の世代間伝達」をメインテーマにおき、インタビュー調査で得られた指標を加えて育児支援プログラムの作成を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、インタビュー方法等の介入検討について担当部署と調整を要し対象者のリクルートに難航しまたデータ分析に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

研究計画の大幅な遅れに伴い、補助事業期間延長を申請し承認が得られた。今年度も引き続き、データ分析を行い得られたデータから育児支援プログラムを作成していく。
令和5年度は前年度計画で残されたデータ整理を行い、得られた録音データからトラスクリプトの作成を行う。データの分析はグラウンデッド・セオリー法によって行う。トランスクリプトを意味の単位に分割し、全体を要約するコードをつける。次にコードの共通する要素からカテゴリーを生成する。さらにカテゴリー間の類似性から上位カテゴリーを生成する。生成されたカテゴリーが何%の産褥婦から得られたものか、Participant Rateの計算を行う。インタビュー調査で得られた指標を加えて育児支援プログラムの作成を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

購入を計画していた物品を購入しなかったため。また学会もオンラインとなり参加に伴う旅費を使用しなかったため次年度使用額が生じた。次年度は予定していたデータ整理を実施するため調査に必要な物品費、調査入力に必要な人件費・謝金、学会参加費として研究費を使用する。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi