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2020 年度 実施状況報告書

依存症の治療ドロップアウトに至る理論の構築と医療スタッフ教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K14188
研究機関大分大学

研究代表者

岩野 卓  大分大学, 福祉健康科学部, 講師 (30782453)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード薬物依存 / ドロップアウト
研究実績の概要

令和2年度は,依存症の当事者6名にインタビューを行い,データ収集を行った。一人あたり60分程度のデータのため(6人分で360分程度の音声データ),テキストデータとして今後分析作業に移行する。インタビュー調査を実施した結果,大枠としてどのような要因が治療継続に影響するのか,またドロップアウトに影響するのかが明らかにできつつある。
また,依存症当事者かつ支援施設のスタッフに,今後の研究協力を得た。必要量のインタビューデータが集まった時点で,テキストデータの集計を行い,結果の妥当性を確認するために,当事者による確認を行うので,そのための準備は十分整ったと考えられる。
データ分析および次のフェイズを実行するために,質的データの専門家と,研究代表者と異なる地域で調査が可能な依存症臨床を専門とする支援者に研究協力の内諾を得ている。そのため,研究遂行のための準備を整備することは十全に行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

Covid-19による移動制限の影響で,調査実施が計画の4割未満となった。当初予定をしていた北海道,及び関東圏での調査が実施できなかった。また,調査協力者である薬物依存症の当事者は,生活保護等の金銭的問題を抱えた方が多く,オンラインによるインタビューが難しいため,感染症の情勢が落ち着かない場合は,データ収集が出来ない可能性がある。
データ収集が出来ない場合は,次のフェイズであるデータの量的検証に進むことが出来ないため,現在までの進捗状況は「遅れている」と判断する。

今後の研究の推進方策

現状では関東圏での感染症拡大が最も可能性が高いため,関東圏以外の地域(北海道等)を優先的に調査対象地域とし,調査協力の打診をしている。本年度中にインタビューデータを収集し,データの分析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

Covid-19による移動制限のため,調査が実施できなかった。R2年度中に実施予定であった県外調査を次年度に調査を行うため,旅費,インタビュー調査の謝礼,調査に用いる消耗品等の次年度使用額が生じた。

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公開日: 2021-12-27  

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