研究課題/領域番号 |
20K14193
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
矢口 大雄 和洋女子大学, 人文学部, 助教 (10826655)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / 粘土対話法 / 発話行動 / コミュニケーション / 心理的支援 / 脳活動計測 |
研究実績の概要 |
近年、高齢者を対象とした心理的支援に関する研究は増加しているが、施設や病院で生活している高齢者間のコミュニケーションに着目した研究は少ない。これは、高齢者が個人差の大きな世代であり、個人的背景(生育歴、学歴、家族歴、職歴など)を有しているからである。さらに、施設などで生活している高齢者は、認知機能や身体機能に差がみられることが多いため、高齢者間でのコミュニケーションが取りにくいことが考えられる。しかし他方では、高齢者は他の年齢層よりも心理的支援を必要としているとの指摘もあり、高齢者施設において心理的支援を含めたケアの充実は急務であるといえる。 本研究では、高齢者施設職員が比較的容易く実施することができ、また効果を検証しやすく、高齢者にとっても受け入れられやすい心理的支援策の開発について検討する。具体的には、高齢者施設において粘土対話法を導入し、高齢者間の発話行動や自発的な表現活動、情動機能の活性化について、心理・行動・生理的指標から検討を行う。研究計画の初年度にあたる本年度は、粘土対話法の情動機能測定に関する調査を実施する予定であったが、調査協力施設の都合により、調査実施には至らなかった。そのため、本年度は、令和3年度以降に計画した心理的評価表を1年繰り上げて、先行研究のデータや文献をもとに作成した。令和3年度は、粘土対話法の情動機能測定に関する調査を実施し、心理的評価表の有用性について検証を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査協力施設の都合により、粘土対話法の実施には至らなかった。そのため、研究計画の変更を行ったため、研究の進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
申請時の初年度に計画した粘土対話法の実施を行い、心理的評価表の有用性について検証する。その後、調査で得られた結果をもとに、コミュニケーション時の情動機能変化を分析し、再度心理的評価表について検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査実施時期の変更に伴い、当該年度の使用額に変更が生じた。 次年度使用額と当該年度の未使用額を合わせて使用し、申請時の計画内容に沿って研究を実施する予定である。
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