心理臨床では経験によって得られる知見が重視される傾向があり、基礎研究との相補的な研究 Translational Researchが少ないことが指摘されている。本研究は、基礎と臨床場面をつなげるTranslational Researchであり、面接技術が行動変化につながるメカニズムを基礎研究の視点から明確にすることで、より効果的な技術開発を目指すものである。本研究の結果、言語刺激によって反応の変動性が低下することが示唆され、近年注目されているマインドフルネス等の体験そのものの重要性が、実験的にも裏付けられたといえる。
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