摂食障害患者の受診を促す要因の解明を目的にWebアンケート調査を実施し,被援助志向性が受診行動に与える影響と,未受診者や受診中断者が病院受診の際に求める情報・支援を検討した. 回答者は患者264名,家族115名で,患者の病型は神経性やせ症155名,神経性過食症98名,過食性障害45名,回復74名,不明7名であった.患者の被援助志向性では通院状況や病型における有意差は認められなかった.未受診者では,近くの精神科・心療内科の情報へのニーズが高く,受診中断群が他の2群よりニーズが高い項目は1つもなかった.本研究の知見を踏まえ,今後も未受診者や受診中断者を医療につなげるための研究を重ねる必要がある.
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