研究課題
レジリエンスには現在,個人内資源と環境資源の2つの資源が取り上げられているが,トレーニングや向上といったことを考えたとき,これら2つを伸ばすことは独力では困難を伴う。なぜなら,パーソナリティを簡単に変化させることはできないし,ソーシャルサポートが主である環境資源も急には増やしにくいからである。本研究では,レジリエンスに関わる新たな資源の探索のため,安心感と心理的快をキーワードに調査を実施する準備を行った。調査は,インターネットによって大規模調査を行い,現時点のレジリエンスの計測,そして回復に役立てているものの画像の提供を受ける予定である。また,それらの画像は機械学習によって分析を行い,共通する特徴を探る予定である。また,新型コロナウイルス感染症に関する調査を行った。調査では,①世界48カ国によるコロナ以前・後のストレスの変化,さらに②COVID-19によるポジティ ブ感情低下に対し,3つの条件(熟考, 再考,再焦点化)で介入し,介入の効果とパンデミックからのレジリエンスのスピードの違いを検討した。55カ国での調査を行い,現在Nature Human Behaviourに原則的採択されている。①の調査では,データセットを集約し,論文としてまとめた。
4: 遅れている
新型コロナウイルス感染症の影響や本務の影響で計画の実施は遅れている。
上記の通り計画には遅れが生じているものの,実験室実験を行う予定であった計画に関してはインターネットを介した調査・実験を行うことができるよう改善し,今後スムーズに遂行していけるようにしている。
新型コロナウイルス感染症によって,計画通りに実施できなかったため。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)
Scientific Data.
巻: 8 ページ: 1-22
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The Royal Society, Royal Society Open Science.
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Human Behaviour.(accepted in principle)
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