• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

学習の転移に注目した渇望の発生機序と制御方略の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K14259
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関北海道医療大学

研究代表者

福田 実奈  北海道医療大学, 心理科学部, 講師 (40822995)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード古典的条件づけ / 道具的条件づけ / 学習の転移 / 渇望 / オペラント条件づけ
研究成果の概要

本研究は、渇望の形成・維持に関わる学習プロセスを探るものであった。渇望とは特定の物質を強く求める欲求であり、本研究ではパブロフ型学習から道具的学習への転移であるPavlovian-Instrumental Transfer (PIT)が渇望に関与しているかを検討した。渇望関連刺激が特異的な道具的反応に及ぼす影響を調査し、チョコレート渇望を測定するAttitudes to Chocolate Questionnaireの日本語版を作成、妥当性と信頼性を検証した。結果、日本でも欧米と同様の因子構造が確認され、食物渇望の次元が一致することが示された。

自由記述の分野

学習心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、渇望の形成と維持における学習プロセス、特にPavlovian-Instrumental Transfer (PIT) の役割を明らかにすることである。これにより、渇望のメカニズムに関する理解が深まり、新たな学術的知見が提供される。社会的意義としては、渇望の制御戦略を開発するための基礎データが得られる点が挙げられる。特に、渇望に対する効果的な介入方法や治療法の開発に繋がる可能性がある。また、日本におけるチョコレート渇望の評価尺度の開発と検証により、文化的背景を考慮した適切な対策が講じられることが期待される。これらの成果は、依存症や過食症などの治療に貢献することができる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi