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2022 年度 研究成果報告書

乳児期における身体所有感の発達ーラバーハンド錯覚を用いた検討ー

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14265
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関中京大学 (2022)
中央大学 (2020-2021)

研究代表者

楊 嘉楽  中京大学, 心理学部, 講師 (80844703)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード身体所有感 / 乳児 / 定常状態視覚誘発電位
研究成果の概要

身体所有感の発達プロセスは未だ解明されていないため、本研究では、定常状態視覚誘発電位(SSVEP)を用い、多感覚統合による身体所有感の発達を検討した。実験では、金属棒が手の甲に接触するフリッカ映像を乳児に観察させ、映像に同期して実際の接触がある条件と、まったく接触しないでSSVEP誘発量を比較した。その結果、8ヶ月児では、触覚刺激なし条件と比べ、触覚刺激あり条件のSSVEP誘発量が高いことが判明した。しかし、この条件差は4ヶ月児にみられなかった。これらの結果から、多感覚入力を統合した身体表象は生後7-8ヶ月で既に発達していることが示され、身体所有感は生後発達によって獲得されると示唆された。

自由記述の分野

知覚心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は、身体所有感の発達に焦点を当て、学術的には認知科学や発達心理学の分野に新しい知見を提供する。特に、生後7-8ヶ月の乳児が身体に関する多感覚情報を統合し、身体所有感を形成する能力を持っていることが示された。これは、身体所有感の発達プロセスを理解する上で重要である。社会的意義としては、この知見が乳児の早期教育や健康プログラムの設計に貢献する可能性がある。多感覚刺激の重要性を認識し、それを活用して乳児の発達を支援する効果的な戦略を考える手助けになるだろう。

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公開日: 2024-01-30  

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