研究課題
若手研究
非線形波動・分散型方程式の解の特異性や漸近挙動について研究を行った。レーザー・プラズマの相互作用を記述する非線形シュレディンガー方程式系の初期値問題の適切性について、逐次近似法を用いる限りほとんど最良な結果が得られた。また、散乱の意味で臨界な4階非線形シュレディンガー方程式の解の漸近挙動を決定した。さらに、非線形波動方程式の初期値問題の非適切性を証明した。
関数方程式論
非線形項に微分を含む非線形シュレディンガー方程式において、逐次近似法を用いる限りほとんど最良な適切性を得ることができた。そこで培った手法により、非線形相互作用の制御手法の方針が得られた。また、漸近挙動を解明し、散乱の意味で臨界な状況における解の振る舞いを明らかにした。さらに、非適切性の証明により、解の特異性がいかに発生するかを詳細に調べることができた。