物質中の原子1つ1つの運動を計算する「分子動力学法」に基づくシミュレーション研究を実施し,研究代表者が主導して実施した研究課題について次の成果を得た:(1)機械学習を利用した先進的な手法を,衝撃圧縮下における構造材料の変形のシミュレーションに初めて適用することに成功した.(2)地球深部ダイナミクスに深く関連する珪酸塩鉱物における,圧力による特異な構造変化の性質を明らかにした.(3)様々な分野で産業応用されている機能性材料である表面処理炭酸カルシウムの構造を原子レベルで予測した.(4)半導体でありながら金属のような延性を示す硫化銀について,その優れた延性の起源を明らかにした.
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