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2023 年度 研究成果報告書

磁性体における新規輸送現象 ―対称性とトポロジーの観点から―

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14411
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
研究機関東京大学

研究代表者

赤城 裕  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (20739437)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードマグノン / スキルミオン / トポロジカル相 / 磁性体 / 輸送現象 / 非線形応答 / 光電場駆動 / 指数定理
研究成果の概要

本研究では、対称性とトポロジーの観点から、磁性体における新規相並びに新規輸送現象を明らかにした。とりわけ、磁性体の基礎的準粒子であるマグノンに着目した研究の成果として、CrI3といったファンデルワールス磁性体においてトポロジカルマグノン結晶絶縁体が実現し特異な電場応答を示しうる事や、多くの有機物磁性体において歪みにより制御可能な非線形スピンNernst効果が現れうる事を提案した。また、空間反転対称な遍歴磁性体において、光によって最小サイズのスキルミオン結晶状態を誘起したり、円偏光の左右によってそのスカラーカイラリティの符号が制御できることを明らかにした。

自由記述の分野

物性基礎論

研究成果の学術的意義や社会的意義

マグノン熱ホール効果が理論的に提案され即座に観測された事から、本研究で明らかにしたマグノンに関する新規トポロジカル相や輸送現象も、すぐに実験的な観測に繋がる可能性がある。特に非線形スピンNernst効果は、歪ませる事が容易な多くの有機物磁性体において現れうるものであり、有機物における純スピン流生成という新しい分野を切り拓く成果である。また、研究代表者らが2010年に提案した最小サイズのスキルミオン結晶状態が、2023年になり実験的に確認され再び注目を集めているが、こうしたトポロジカル磁性の光による発現/高速制御が、空間反転対称な遍歴磁性体においても可能であることを示し、学際的な分野を開拓した。

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公開日: 2025-01-30  

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