本研究では小型放電型核融合中性子源を用い、模擬ブランケット内でエネルギー幅の広い中性子を発生させ、中性子とトリチウム生産率の計測・評価を実施した。中性子発生量増大のために、電極にはチタンコーティングを施した。これにより、中性子発生率が約40%程度向上し、電極の深さ方向分析によって表面濃度の上昇が発生率の向上に寄与していることを明らかにした。単結晶ダイヤモンド検出器を5つの異なる位置(位置A-E)に配置し、中性子輸送実験を実施した。リチウムの中性子捕捉反応に起因するトリトンを検出し、トリチウム生成率を実験的に評価した。小型放電型中性子源でトリチウム生成率が高い精度で評価できることを示した。
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