研究課題/領域番号 |
20K14462
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | AdS/CFT Correspondence / Black holes / Supergravity models / Supersymmetry |
研究成果の概要 |
弦理論での種々のブラックホールの微視的状態を同定し、そのエントロピーを巨大ブラックホールの場合のベケンスタイン=ホーキングエントロピーだけでなく、さらなる補正項も含め精密に決定するため、数学的な新たな手法を用い、種々の次元の場の量子論の厳密な分配関数や相関関数を計算した。 その際アンチドジッター(AdS)時空における量子重力の非摂動的定式化が共形場理論(CFT)によって与えられているという観点が重要になるため、新たな例を構成した。
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自由記述の分野 |
String theory
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、アンチドジッター時空におけるブラックホールの量子力学的振舞、とくにその微視的起源を解明することが目的であり、これは素粒子理論、一般相対論、数学の三分野の交わる先端かつ境界の領域である。研究代表者の発表した論文はすでに合計三百回以上引用されており、ブラックホールの量子物理の研究の新機軸を開いてきた。これを元に、今後はブラックホールに関するさらに深い問題を研究することができるようになる。
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