銀河衝突シミュレーションの高速化のために,重力多体シミュレーション用のプログラムを最適化し,NVIDIA A100上ではNVIDIA V100の1.2-1.6倍,NVIDIA H100 PCIe上ではNVIDIA A100の1.3-1.4倍程度の高速化を達成した.また,銀河衝突シミュレーションの実行中に,GPU上で行う重力多体計算とCPU上で行う解析処理を同時に行うことで,処理の効率化にも成功した. 銀河衝突シミュレーションを通じて,小さな銀河が大きな銀河に衝突した際に,大きな銀河の中心ブラックホール周辺の物質を剥ぎ取ってしまうことでブラックホール活動が停止する場合があることを示した.
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