本研究課題では大質量銀河がどのようにして楕円銀河へと進化するのかを解き明かすため、アルマ望遠鏡を用いて遠方宇宙にある楕円銀河の祖先となるような銀河の観測を行った。観測対象は大きく分けて2種類で、赤方偏移2にある複数の大質量銀河と赤方偏移6にある1天体の大質量銀河である。異なる時代の楕円銀河の祖先において、銀河中心部のバルジを形成している過程を観測的に明らかにした。またジェームズウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げに先駆けて、銀河中の重元素量の測定に成功した。
途中COVID-19によるアルマ望遠鏡の運用停止などがあったものの、研究期間を通じて筆頭著者として3本の査読論文を発表することができた。
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