研究課題
若手研究
原始惑星系円盤におけるダストの成長過程について、ALMA望遠鏡やVLAといった電波望遠鏡によるダスト連続波観測とダストの付着成長シミュレーションを行い、惑星形成の初期段階を観測と理論の両面から明らかにした。また、近年ALMAなどで観測されているリングの形成メカニズムの一つとして、ダストの成長前線を提案するに至った。
天文学
惑星形成の初期段階が従来考えられていたよりも大幅に早く始まっていることを提唱した。従来、惑星形成は中心の恒星への質量降着がほとんど終了し、原始惑星系円盤の静かな段階からゆっくりと始まると考えられていたが、本研究によって、惑星形成の始まりは、恒星の形成と同時期が始まっている可能性を示した。本研究は、惑星大気の主成分を決定する段階や、水のようなハビタブルな惑星がどのように形成されるのかといった、生命の起源にも大きな影響を与える。