衝撃溶融脈や高圧鉱物を含む隕石や角礫化した隕石、あまり強い衝撃変成を受けていない隕石,角礫化した隕石など,様々な衝撃変成度合いの隕石についてそれらの詳細な観察と部分毎のアルゴンーアルゴン年代分析を行った。衝撃変成作用の不均一な隕石では分析する場所により,同一隕石でも特に低温フラクションにおいて異なる年代を示した。一方,角礫岩でも高温フラクションでは均一の年代を示しており,強い熱イベントは組織に依存しないことが明らかとなった。分析する場所によって記録できるイベントが異なるため,年代測定の際は目的のイベントと合致する組織を選んで分析する必要があることが示された。
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