研究課題/領域番号 |
20K14546
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2021-2022) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2020) |
研究代表者 |
松田 昇也 金沢大学, 電子情報通信学系, 准教授 (20772213)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 電磁イオンサイクロトロン波動 / あらせ衛星 / DSX衛星 / 内部磁気圏 / ジオスペース |
研究成果の概要 |
本研究では,衛星・地上観測を組み合わせた地球内部磁気圏の多地点観測に着目し,内部磁気圏物理を制御するプラズマ波動の励起・伝搬の実体を理解することを目的としている.本研究で得られた最も大きな成果は,宇宙・地上の計4拠点における同時多点観測を実現させ,電磁イオンサイクロトロン波動の伝搬経路と空間的な広がりを解明したことである.プラズマ波動伝搬の様子だけではなく,プラズマ波動による低エネルギーイオン加熱の同時観測も成功させ,内部磁気圏における波動粒子相互作用の三次元的理解に貢献した.また米国のDSX衛星との協調観測を実現させ,ジオスペースにおける世界初の能動的VLF電波放射・受信実験を成功させた.
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自由記述の分野 |
磁気圏物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年各国で検討される衛星は,単機衛星による観測から,2機以上の複数衛星による編隊観測(フォーメーションフライト) に徐々に移行しつつある.本研究による海外衛星との共役観測から,将来の編隊観測に向けた観測要件定義(衛星間距離,編隊形状等) や科学課題の洗い出しを検討し,将来の編隊飛行衛星計画へと繋げていくことができる.また,BepiColombo やJUICE といった我が国の惑星探査ミッションに,本研究で得られた知見を活用し,貴重な観測機会におけるサイエンスアウトプットの最大化に貢献できる.
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