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2022 年度 実施状況報告書

データ解析を用いた超海洋無酸素事変における地球システム変動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K14596
研究機関高知大学

研究代表者

曽田 勝仁  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 日本学術振興会特別研究員(PD) (40850459)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードデータ解析
研究実績の概要

採用第1,2年度目では,野外地質調査の実施から主要・微量元素などを含めた地球化学データセットの構築などに取り組む予定であった.しかし,新型コロナウイルスの感染拡大によって,主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.そこで研究計画を若干変更することによって,帳尻合わせを行った.すなわち,1年目は地球化学データセットの構築にあてる作業の一部を,2 年目のデータセットの解析にあてることとした.一方,2年目は,野外調査及び化学分析による地球化学データセットの構築とデータ解析に取り組んだ.
なお採用第3年目では,新型コロナウイルスの感染対策も落ち着いてきたため,不足分の野外地質調査を行った.具体的には,愛知県や岐阜県において詳細な野外地質調査を行い,様々なセクションにおいて露頭のマッピングや実測柱状図を作成することで,層序対比なども可能になったため,先行研究とは大きく異なり,数十メートル以上に及ぶ統合した連続層序を確立することができた.今後は,サンプリングした岩石試料の分析を行うことで,堆積年代や古環境を詳細に明らかにしていく予定である.すでに分析の前処理も済んだサンプルも準備しているため,円滑に分析に移っていくことが可能な状態にしている.また以上の成果の一部に関しては,国内外の学会で研究発表を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

採用第1,2年度目では,野外地質調査の実施から主要・微量元素などを含めた地球化学データセットの構築などに取り組む予定であった.しかし,新型コロナウイルスの感染拡大によって,主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.そこで研究計画を若干変更することによって,帳尻合わせを行った.すなわち,1年目は地球化学データセットの構築にあてる作業の一部を,2 年目のデータセットの解析にあてることとした.一方,2年目は,野外調査及び化学分析による地球化学データセットの構築とデータ解析に取り組んだ.なお採用第3年目では,新型コロナウイルスの感染対策も落ち着いてきたため,不足分の野外地質調査を行った.今後の研究の推進方策としては,サンプリングした岩石試料の分析を行う予定である.以上のような理由によって,現在までの進捗状況として,やや遅れていると評価される.

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては,サンプリングした岩石試料を分析することで,堆積年代や古環境を詳細に明らかにしていく予定である.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの感染拡大によって,主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.そのため,予定通りに研究計画を進めることができなくなってしまったことが理由である.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件)

  • [国際共同研究] パドヴァ大学(イタリア)

    • 国名
      イタリア
    • 外国機関名
      パドヴァ大学
  • [学会発表] 美濃帯の三畳紀/ジュラ紀境界における連続層序の改訂と古環境復元2022

    • 著者名/発表者名
      曽田勝仁,冨松由希,尾上哲治,池原 実
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会
  • [学会発表] Extreme continental weathering in the northwestern Tethys during the Triassic-Jurassic transition2022

    • 著者名/発表者名
      尾上哲治,Michalik Josef, 白水秀子,山下美沙,山下勝行,日下宗一郎,曽田勝仁
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会
  • [学会発表] 後期三畳紀Carnian Pluvial Episodeにおけるパンサラッサ遠洋深海域での古海洋環境変動の復元2022

    • 著者名/発表者名
      曽田 勝仁,尾上 哲治
    • 学会等名
      日本地質学会
  • [学会発表] ペルム紀/三畳紀境界における地球外3He流入量の変動: 地球科学と惑星科学の境界領域開拓を目指して2022

    • 著者名/発表者名
      尾上 哲治,高畑 直人,曽田 勝仁,佐野 有司,磯崎 行雄
    • 学会等名
      日本地質学会
  • [学会発表] Paleoenvironmental reconstruction based on the revised continuous stratigraphy across the Triassic-Jurassic boundary in the Mino Belt, central Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Katsuhito Soda, Yuki Tomimatsu, Tetsuji Onoue, Minoru Ikehara
    • 学会等名
      Goldschmidt Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] Biotic extinction at the Norian/Rhaetian boundary (Upper Triassic): geochemical and isotope evidence of a previously unrecognised global event2022

    • 著者名/発表者名
      Manuel Rigo, Tetsuji Onoue, Honami Sato, Yuki Tomimatsu, Katsuhito Soda, Linda Godfrey, Miriam Katz, Hamish J. Campbell, Lydia Tackett, Martyn Golding, Jerry Lei, Jon Husson, Matteo Maron, Sara Satolli, Mariachiara Zaffani, Giuseppe Concheri, Angela Bertinelli, Marco Chiari, Lawrence Tanner
    • 学会等名
      Goldschmidt Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] Enhanced continental weathering in the NW Tethys during the end-Triassic mass extinction2022

    • 著者名/発表者名
      Tetsuji Onoue, Jozef Michalk, Hideko Shirozu, Misa Yamashita, Katsuyuki Yamashita, Soichiro Kusaka, Katsuhito Soda
    • 学会等名
      Goldschmidt Conference
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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