本研究によって,接着継手に含まれる各層の弾性特性や厚さ,継手の寸法が超音波による共振特性に及ぼす影響を理論的・実験的に明らかにし,その結果を国際学術誌や学会で報告することができた.また,得られた基礎的知見を基に構築した接着継手の特性評価法は,既存の欠陥検出法とは異なるアプローチによって健全性評価の高度化を目指す端緒になると期待している.以上のように,本研究課題によって学術的に意義のある成果が得られたと同時に,接着技術の高度化という社会的な課題解決に向けて継手評価手法の深化に貢献できたと考えている.
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