研究課題
若手研究
本研究では,サブマイクロメートルスケールの微細構造を作製するための技術として,分解能および自由度が高いレーザ加工技術の確立を目指し,フォトニックナノジェットという特異な光ビームの強度分布・位置・姿勢を制御する手法について検討した.フォトニックナノジェットの発生メカニズムを明らかにし,そのメカニズムに基づいた制御方法を導入することで,サブマイクロメートルの領域でビーム径を自由度高く制御することができ,位置や姿勢も自由度高く制御することが可能となった.
生産工学
サブマイクロメートルスケールの光ビームの制御手法の確立により,従来のレーザ加工の分解能や自由度が向上した.また,このビーム制御技術は本研究課題で対象としたレーザ加工だけでなく,精密計測の分野にも応用可能であり,波及効果が大きい.このように,サブマイクロメートルスケールの加工技術を確立することで,従来では作製が非常に困難とされていた機能性構造の作製が可能になり,光エネルギーの効率的な利用に貢献することができる.