加工時におけるびびり振動の発生を工作機械の剛性制御(動特性)により回避・抑制する手法の提案とシステムの開発を目的として研究を遂行した.FEMによる感度解析からモデル内の剛性パラメータを変更し、剛性制御の効果が得やすいフレームの設置位置の検討を行い、提案手法の有効性をシミュレーションにより示した.また実機において、工作機械のフレームに取り付けたブレスバーに張力を付与することで剛性を変更し、ハンマリング試験による機械動特性の変化を測定することで、これをもとに安定限界線図の推移を確認した.さらに加工実験により安定限界線図の推移からビビり振動の抑制効果を検証し、提案手法の妥当性と有効性を評価した.
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