本研究では担持金属触媒の粒子構造制御手法として気相燃焼合成法に着目し,白金/セリアをモデル系として様々な条件においてナノ粒子合成を実施した.前駆体溶液を超音波振動で霧化して拡散バーナ火炎中へと供給するタイプの燃焼合成装置を用い(火炎噴霧熱分解法),火炎温度および前駆体濃度が白金/セリアナノ粒子の構造に与える影響を調査した.その結果,合成粒子は直径100nm程度の球状のセリア粒子と,10nm以下の微細なセリア粒子から構成され,高温になるほど微細粒子の生成が支配的であることが分かった.またTEMを用いてセリア構造や白金位置の詳細な観察を行い,これらの結果をもとに火炎中の粒子生成機構を考察した.
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